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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

2009年 冬

2009/01/03

初夢 その1 「ひとり言・・?(104940)」 [ 最近のことの日記 ]
 わたしの初夢対策…起きてすぐメモをとるために、鉛筆とメモ帳を枕元に置く。

 1月1日の夜(2日の朝)、ハッと夜中に目が覚めた時に、「そうだ今の夢を記録しなければ」と思いそれを探す。

 絶対に缶の中に入れておいたのにない…Sのしわざだ。少し探しても見つからないので、あきらめてとなりの居間に取りに行く間に少し忘れてしまった…。



 とにかく野球をやっていて私は監督らしい。

 忘れてしまった夢の前半は、チームがなかなかうまくまとまらなかったその具体例だったような気がする。中学生だったか高校生だったか選手たちは不明。

 「練習試合までにチーム作りを仕上げなければ」と焦っていたがなかなかうまくいかない。

 とうとう相手校が来た!

 昔、中学野球の監督の頃、何度も対戦したりお世話になった、甲子園出場経験者K野先生のチームだ。

 まるで、軍隊のようにびしっと整然と歩いてくる。

 対する自分のチームは…「ああ、ちゃんとできなくて恥ずかしい」と思いながら、目をグラウンドにもどしてノックをすると、ボールはなぜか硬球。もう「ガッキーン!」と思い切り打った後だ。

 「やばい、ケガする」…と思ったら、選手は水たまりの中にダイビングキャッチして捕った~!

 よく見ると選手みんなすでにどろんこで、むっちゃ気合いが入っている。なんだかいつのまにか仕上がっている(笑)。

 相手校が到着して、バカでかい声であいさつ。こちらも地響きのような声で「ちわーーす」と返す。

 あいさつがビシッとできてうれしい。

 「ごぶさたしています。わざわざ来ていただきありがとうございます。」とK野先生にあいさつに行くと、

 「いいチームになりましたねえ。よくぞこの短期間で。」と言われながら握手。

 そうだよなあ、何で急に完成したんだろう。この前までバックネットさえなかったような学校だったのに…と思いながら目をやると、なんとバックネットに大穴があいている! これじゃあ、観客席が危ない。

 「あっ、忘れてた!」と叫んだら目が覚めた(笑)。

 
 今年一年を占う初夢 …

 「ギャンブルは大穴をねらえ!」  という夢でしょう。

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2009/01/03

初夢 その2 「ひとり言・・?(104940)」 [ 最近のことの日記 ]
 初夢を見た後に、さらに寝直して見た夢に何の意味があるのか(笑)はわからないが、せっかくメモしたので記入。こちらの方が夢らしく支離滅裂。

 場所はどこか知らない学校の2階職員室。

 ここは今時、長期休業中に、給料を取りに講師が学校に行くシステムらしい。それで私も来たらしい。

 そこにいたのは以前Y中でお世話になり、今は遠島で管理職になっているS口先生。なにやらみんなに制止されているのだが、現場に行ってみると、正月だからって、大凧に乗って遠くに行こうと計画を立てている…らしい。

 「忍者白影か!」 と思わず大声で突っ込むと場面は急に暗転し、地下の階段に。

 小学校3年生がぞろぞろ並んでいる。どうもチョコレートのお菓子?の『行列ができる店』にクラス単位で並んだらしい。『総合的な学習の時間』の一環らしい(笑)。

 子どもの顔ぶれは、現在勤務のH小学校の3年生と昔勤務の附属K小学校4年生(当時)の人たちが混ざり合っているのだが、「ああ、そうか実は同じ学校の同級生だったんだ」となぜか納得する私。

 担任の先生は、H小3年のK石先生。子どもたちを盛り上げて、ノリノリで楽しそうに待ち時間を過ごしている。先頭に並んでいる人か店の人か、Sの支援学校のW辺先生(若い女性)に「こら、シー」と言われて、みんなで反省。

 反省をしているうちに、なんでも至急ライブのブッキングをしろ…という話になり、私は表に出て、カフェ?の黒電話から『K立リバプール』なる店に電話。知っている人が出ればいいなと思ったが、残念ながら留守番電話だった。

 「はい、ブッキング担当の内海(知らない名前)です。メッセージをお残しください」と言われたのだが、いったい誰の出演のために電話したのかわからなかったので、「あっ、以前出てたバックビートのわらGです。今月の20何日かで空いているところに入れてください。」といういい加減なメッセージを入れる。

 電話を切るなり、となりで妻が怒っている。あっ、バンドやってる場合じゃなかったか…と思いきや、「それじゃあ、GI(ジーワン)に出られなくなるでしょ!」と怒っている。

 「いや、俺、競馬は実家の電話投票でやるけど、自分がGIには出ないよ」と笑いながら返すと、

 「違うでしょ。GIって、イオンモールのくじ引きに決まってるでしょ!」としかられて、「なんじゃ、それは」と笑いながら目が覚めた。


 うーん、どんなに話が展開しても、富士山・鷹・なすが出てこない…。やはりS口先生にはその場で大凧に乗って高く舞い上がって欲しかったなあ(笑)。

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2009/01/20

下関市報 「ひとり言・・?(104940)」 [ 1年以上前をふりかえっての日記 ]
 今年はわたしの友人たちの活躍の当たり年なのか、新年早々、下関市報に載ったびっくり情報を友人Uからもらった。

 このUは、市報に載っているUとはまた別人である。ややこしいので、小さいUと大きいUということにしてしまうが、このページから見られる「下関市報かがやき」の新春座談会の中で、なぜかバントの構えで写っているのがその大きいUである。大きいUは一般に『P』と呼ばれている。

 (上から入れなかったらこのURLへ) http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/shihou/20090115/index.html

 中学以降の知り合いには、野球部でピッチャーだったからPだと思っている人もいるようだが、本当は顔がピーナッツのPなのである。

 何がうれしいかって、その彼のすてきな魅力は、小中学校が同じで、中2の3学期に一緒に転校し(残念ながら100mの差で私はとなりの学校)、高校がまた一緒で、さらに大学に上京して一緒、それでいて一度も同じクラスになったことがない…というわたしは知り尽くしていて、その彼の失敗談はおうおうにして『授業の小ネタ』にもなってきたのだが…その彼とはまた違う立派な彼がこの紙面には、存在するのである(笑)。

 ちなみに小ネタは「やり投げ事件」 「見てみてみいな事件」 「鼻折れ」 「暴投~校長のたとえ話」 「奇跡(詐欺)の速球」 など多岐にわたる。

 こうなっては完全な個人情報なので、見てしまった下関市民には忘れていただきたいのだが、紙面によると『自転車の安全な乗り方を普及したい』とお考えの彼は、小学生の時に、市立体育館に到る向洋中学校前の長い坂道をぶっ飛ばし、しかも手放し運転でよそ見運転をして、駐車中の車に激突し(爆)、骨折をしたのである! 

 その背景を知っていると、この紙面で活躍する彼のすばらしさへの喜びと共に、また違う彼を知っている自分がうれしくなって、もうニヤニヤしてしまうのである。

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2009/01/25 このブログを購読する

スキー教室 「障害児と生きる日常(48431)」 [ 最近のことの日記 ]
 2泊3日で中学校特別支援学級のスキー教室引率に行ってきた。

 支援学級単独で行くのは結構珍しいことだと思うがここではずっと続いていて、わたしも3回目の参加だ。

 スキー技術そのものは絶対にうまくなるので、達成感を得やすく、また宿泊行事の中で生活上のその子の課題が見えたり、なかなか教育上の価値を感じる行事である。

 それ以上に、彼らと過ごす3日間はなかなか楽しい。特にバスや宿舎でのレクリエーションはその珍回答ぶりも、さんまの昔の番組のご長寿早押しクイズ並み…ヒント「動物ではない」  「はい、ライオン」…といった具合である。

 さて、わたしのスキーウェアはどうなったか…というと、学級に寄付しました! そして、新採のスキー初体験の先生が着て来た。ビリーズ・ブート・キャンプ腹筋プログラム19日分の成果で、腹筋がついたものの、まだ霜降り肉が筋肉と脂肪に分離中?という内部構造の変化しか起きてない(笑)ようで、これは間に合わないと思い早めにヤフーオークションに取り組んだ。

 お腹周りはLだけど、足の長さはS(笑)という見事な特注品を見つけたのだが、ライバルはそう現れずに落札。4200円と1日レンタル並みの値段。まるでシンデレラのようにぴったりであった。ただし、難点が一つ。サイズが特注できる「ボーヤ」というお値段も高いメーカーのもの(本当なら5万円以上ではないかと言われた)なので質も良いのだが、チームでおそろいにしたものであった。

 背中には「○○県スキーインストラクター連盟」の文字があった! 実際の私のスキー技術と照らし合わせるとこれは詐欺である(笑)。講習中も、本当のインストラクターの先生は近くでじたばたしている私に驚いたに違いない。

 さて、3日目には腕が筋肉痛となった。これは2日目に初心者もみんなリフトに乗って山を下りてくる時に、何人もの人を立たせた結果である。そういう意味はスキーを脱いだり履いたりの繰り返し…ボタン一つで、スキー板が伸びたり、滑らない靴になったりするものを作ったら売れるのではないか…と思った。

 まあ、ただ起こすだけならいいのだが、コースアウトしたがけの斜面から救出…というのが大変。見た方に曲がる…とはよく言ったもので、怖いと思ってみた方になぜかどんどん落ちる(笑)。

 急ながけでネットがついているところで、R君がぶつかってネットをつかんでいたのであわてて駆けつけようとするのだが、「動くなよ」と言っても日頃から人の言うことを聞かないR君は目の前で、もがきながら、どんどん落ちていく…。最初はネットの上部をつかんでいたのに、もがいているうちになぜかその下に入り、足下のスキーが少しずつがけの方に滑る。もはやネットより向こうに体が行ってしまい待ったなし…のところで手をつかんだものの、わたしが自分の板をはずす暇もなかったので、腕をつかんだまま「助けてー」と二人で叫んで他の先生の救助を待った(爆)。

 それに比べると、少し半身に麻痺のあるM君は、倒れると「じっと待つ人」となるのでとても安心であった。しかし、起こしてコースまで運んで板を履かせるのは重労働。このM君、ストックはなしで両腕を前方に出してバランスをとるのだが、練習しているうちに日常生活ではあまり上がらないはずの左腕が、むしろ右腕よりも高く上がっていたから奇跡である。

 2日目の昼食後、休憩所への移動中に起こったある事件。わたしが1名の生徒のトイレ待ちでかなり遅れて最後に移動していたのだが、その時、遠くに「リフトに乗ろうとしている男性」が係員と話をしているのが見えた。

 知り合いなのかな…と思っていると、そのそばに私の「前のスキーウェア」姿の先生が現れ、声をかけられるとあきらめて休憩所の方に歩き出した…がまたもどってリフトの方に行こうかどうしようか迷っているのが見えた。

 午前中に初めて一人でリフトに乗った高機能自閉のT君である。次は休憩所に行くという話を聞いていなかったのか、それとも「俺は一人で乗れた」という自信からまたすぐに行きたくなったのか…とにかく、注意されてもまた行こうとしているので、係員の所まで飛んでいってしかった。

 しかっている途中で、「次はどこへ行けって言われてた!」と詰問すると、

 「頂上」

 と答えた。まだリフトに乗りたい気持ちがあるようで、思わず脱力…。もちろん、正解は休憩所だけど、ほっとくとこの男はリフトを乗り継いで頂上に行く気だったのかも…。休憩所に戻ってから担任の先生たちにこってりとしぼってもらった。

 宿舎では、おだやかなK君とあまのじゃくのS君と同じ部屋。S君は日頃から「俺以外のすべてが滅びますように」とか「こんな連中と早くお別れしたい」とか「俺をほめるんじゃない」とか言いながらも結構ちゃんとやることはやる男(笑)。今回もスキー教室に行きたくないと言っていたそうだが無理矢理親に出されると「しゃべらない」という誓いをひそかに立てたらしく(笑)、返事が筆談で返ってくるから大笑い。

 こちらが「S君、スキー楽しかったんでしょう?」と言うと「スキーなんて滅びてしまえ」とわざわざしおりの最後のページに書いては消す。短いことばの時は、窓に息を吹きかけてそこに書く。それを同室のK君と一緒に解読するのである。

 そして、彼は自分の定位置を「押し入れの中」と決めた(笑)のだが、そこから人の話は全部聞いていて、時々出てきては「おみやげなんて絶対に買わないぜ」とわざわざ筆談しにくるのだ。

 物音も聞いていて、他の部屋から誰かが遊びに来ると、それを追い出しに来る。最初はただ追い出していたのだが、途中で体温計のケースが銃の形に似ているのに気がついて、それを突きつける(爆)。遊びに来る生徒もノリがいいので、「うわあー」とか言いながら出ていくのだが、先生までおかまいなしで追放する。

 他の部屋から帰ってきた時に、わたしも銃で脅されたので「合い言葉は『このクズ野郎どもめ』だ!」と彼の口癖を真似すると、なぜか部屋に戻れた(笑)。

 しばらく誰も来なくて、そんな彼と二人で部屋にいると(といっても一人は押し入れの中だが)、20分くらいして押し入れから出てきて、しおりに「誰か早く来ないかなあー。倒してやる。」と書いた。本当は誰かにかまってもらいたいというのがわかって笑った。

 こちらが特に何もしなくても、最大のライバルでとてもしつこいH君がとなりの部屋にいたので大丈夫。彼は戦いに明け暮れて楽しかったに違いない。

 他にも変わり種は、毎日家で手放さないタオルがある女子Rさん…。うちの息子Sもタオル大好きだが、種類は選ばない。Rさんのはこれしかダメというもので、名前がついている。学校には持ってこないので初お披露目。

 その名は「くさこ」…。

 食事前に食堂前で集まっていた時に彼女はそれを持っていた。

 「『くさこ』は何? 人形?」と聞くと

 「『くさこ』はマスコット。」とのこと。

 「なんで『くさこ』っていうの?」と聞くと

 

 「くさいから」

 聞いた一同が、ひっくり返った。

 そんな風に今年もまた楽しい2泊3日であった。

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2009/02/26

更新失敗? 「ひとり言・・?(104940)」 [ 最近のことの日記 ]
 なかなかパソコンの前でゆっくりできず、昨日はやっとできたと思ったらパソコンが調子悪くて5時間近くそれに振り回された(笑)。

 成績等のデータは、万が一、盗まれたり落としたりしても大丈夫なように、指紋認証付USBメモリー(自慢)に入れて持ち帰っているのだが(本当は持ち帰り自体が禁止だけど)、昨日は自分の指紋でも読んでくれない(つまりファイルが開かない)という事態になり必死…。

 認証ソフトをインストールし直したり消したりをくり返したり、再起動をくり返したり、いろいろ試みてもダメで、その間のパソコンの作業の遅さに頭に来て本体を叩いたり(昔のテレビと違うとわかってはいるけど)して、もう粘り負けてやめた…。

 で、ふと他の作業をしていたら、どうやらUSBのトラブルではなくてパソコン自体の調子が悪い。デフラグしようと思ったが、Cドライブのプロパティを開こうとすると勝手にファイルを閉じてしまう。

 パソコン破壊の欲望…を押さえ込み、急にひらめいた「システムの復元」という機能を使ってパソコンを一昨日の状態にもどしたら…なぜかすべて解決! 記録を見ると、昨日、ウインドウズの自動更新で新しい定義ファイルとやらを取り入れたらしく、どうもそれがうちのパソコンと合わなかったらしい。

 パソコン壊れなくて(壊さなくて)よかったけど、さすがに無駄に過ごした時間に頭に来た。マイクロソフト社よ、自動更新する時は前よりいい状態にしてよ。
 
 直接つながらないが、わたしとの相性という点に置いて、花粉症は例年並みにダメである。完全禁煙を3ヶ月果たしたけどやはりダメ。
 
 が、意外なことに気がついた。週に1日、まさに杉山の中腹の小学校(実は名前には他の木の名前が入るので、結局それ系の木が多い)に行っているのだが、その日のわたしは花粉への反応があまりなし!

 どうやら花粉ストレートは何ともないらしく、それが車の排気ガスとかと化学反応かなんかを起こしたヤツに反応するらしい。わたしだけがそうなのか、花粉症自体そういうものなのかは謎であるが…。もしかして一般的な話なのだろうか?

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2009/03/01

面接練習 「障害児と生きる日常(52173)」 [ 最近のことの日記 ]
 指導補助者(介助員)として週1行っているU中学校では毎回いろいろな楽しいことやハプニングがあるのだが、覚えきれずに記憶から消えていってしまう。

 まずはもう1ヶ月前のこと。行事の引率で左半身麻痺のS君にわたしが一日寄り添った日のこと。翌日が劇の発表会でそのリハーサルだったのだが、会場内でも階段などが多く、翌日のためにも安全に過ごすためにマンツーマンディフェンスがとられたのである。

 会場での長い階段をアシストし、舞台の狭い通路もうまく道を作り、なんとか半日無事に過ごし、後はバス・電車を乗り継いで帰るだけ。わたしも一安心していたが、彼も、はしゃいでいた。

 いや、はしゃぎすぎていた。書き忘れていたがこの少年、動く方の右手の力はめっぽう強いのだが、すぐ友だちとトラブっては右手で叩いたりやりすぎる傾向がある。階段は苦手だが、平地を追いかける際はかなり速い。そしていつまでもやりかえすしつこさもあり、さらに先生の言うこともなかなか聞かない(笑)。

 そんな彼が、一列で並んで歩いている時に、前方のM君(日頃は仲良し)にしつこくからんで叩こうとする。一人順番抜かしをしてその子の後ろに行って攻撃しようとするので、「今は一列で順番に歩きなさい」と注意。M君の方はもうふざけずに歩いているのだが、それでもSくんはしつこく後ろから近づいては叩くので注意。「しつこいよ」とまわりの数人に言われても、ついにはわたしの握る手を振り切って走っていこうとして、「こけても知らないぞ!」と怒った瞬間…ゆるい坂道でこけた…。

 こけた瞬間は、(ほら見たことか、天罰じゃ!)と意地悪く思ったが、こけ方が思ったより激しかったので、心配して近づくと、学生ズボンが破れていた…が、幸いケガはなかった。

 本人も少し驚いてシュンとしていたが、すぐに立ち上がり、一緒に歩きながらお説教。しかし、自分の非を認めようとしないし、誰にも迷惑かけてないと言わんばかりの発言が続く。破れたズボンについても「ばあちゃんに縫わせるから平気だ」と言い放つ。

 ということで、だんだんと怒りモードに火が点いたわたしは、ちょうどバス停バス待ちのタイミングで、大声で怒りながら座らせた。「いいかげんにしろ!」という大声に、前方の他の先生や生徒たちが注目したので、「ちょっと話をしてから乗せます」とそっちを向いて伝えていると、その時、

 彼の元気な右足キックがわたしの足に炸裂!

 ぶっちぎれました。

 まずは、わたし本人の怒号。さらにちょうど見ていた2人の男の先生たち。それぞれ元生活指導主任とか副主任の強面の人たちが街中のバス停であることも顧みず(笑)、超怒りモード。日頃は優しいのにこの人たち怒ると怖いんです…がそれぞれが瞬間的に怒っちゃったからフォロー役が不在となってしまった。

 その結果、3人が怖い顔で迫ってきて、通常級の子だったら「明日から学校に来られない」というくらい恐ろしい目に遭うこととなった…。Sくん、ややビビリ状態で硬直。

 が、まだ学校に連れて帰らなければならない。そして、引率の都合上、またわたしとマンツーマンが望ましい。

 「ちょっと、やりにくいなあ」とわたしは思ったのだが、バスが来るとS君はニコニコして手を差しだして、わたしに手を取らせた…。

 あんたの立ち直りは国宝級だ。


 さて、話は変わって、先週の面接練習。これは、自分の名前や住所や電話番号をちゃんと書けるようにする…という勉強から派生してここまで来た。この日は定期テストの一環として「履歴書を書くテスト」と「面接練習」が行われた。

 履歴書はすでに一度家の人と一緒に書いているので、ちゃんと書ける子もいれば、名前と住所だけでもOKという人までそれぞれなのだが、まちがえ方がおもしろい。

 たとえば、健康状態の欄。特別なければ「良 好」でよい。

 3年女子のMさんは、大きな字で「 良 女 子」と分解して書いてあった。まあ、確かに女の子だし、健康状態が良い女子…。

 1年男子のHくんは、日頃から女性への興味が強すぎて、夏、廊下の窓から女子のプール授業をじっと見つめていたりやや心配があるのだが、健康欄には「良 女」と書いてあった。他の子だと「子」が抜けているよですむのだが、「また、良い女とか書いてどこまで女の子が好きなんだ!」…と怒られた(笑)。

 面接の練習になると、さらに楽しい。教えながらの面接練習なのだが、座っている時に「手はグー(げんこつ)だよ」と言われた1年生のIくん、おもむろに両方の親指を立てて「手はグー(Good)」のポーズをやっていた。それは流行語大賞のグーだよ…。

 面接が終わって教室に戻っていた面々は、「ぁ、僕はこの特技があるのを忘れていた」と面接で答えそびれた特技を披露していた。

 「これできる?」と鉛筆を鼻に突っ込んでぶら下げるS2くん…。「俺はこんなのできる」と足を頭の上にかけてヨガのポーズのTくん。さらにTくんは座禅を組んでそのまま歩く(笑)。S2くんも負けじと腕の関節をはずした?ようなポーズや手首を反らせて反対側に着ける。

 さらに「俺は紙も食えるぜ」とノートの切れ端を口に入れるS2くん…。

 確かにすごいけど、それは「特技・資格」というより「びっくり人間」シリーズに近いぞ。

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2009/03/07

最後の授業 「自分らしい生き方・お仕事(183387)」 [ カテゴリ未分類 ]
 同じ顔ぶれを相手に3年間…枠数の関係で講師がこうなることは非常にまれなのだが、I中ではうまいことこうなった。

 しかも一部クラスだけではなく、学年全部を自分が見ていたので、思い入れも責任の感じ方も大きかった。

 公立校の一般入試も終わり、いよいよお別れ…たいてい3年生は一般入試直後に学年末テストになだれ込んで、あとは学年の時間割(総合とか式練習とか)なのだが、I中はなぜかいつもこのタイミングでの普通授業が長い(笑)。

 一般入試が終わった後、学年末考査の前に各3時間、考査後に各1時間(1クラスは0時間)という結構時間割通り。でも入試に関係なくいつも通りの生活をしていこうという意味に置いては正しいあり方だ。

 もちろん、入試の前に教科書の内容はすべて終わってなきゃならないし、入試対策も終わっているし…逆にここからは自分の裁量でやっていいのだ(と勝手に思っている)。

 この数時間をすごく嫌がる先生もいるが、わたしは大好きで、この数時間こそが本当の授業だ…と思う。

 さて、今年度のこの時間をどう使おうか…自分が一番伝えたかったことやいつの間にかぼやけてしまったような内容はないだろうか…と考えて設定した。

 1時間は「コミュニケーション」の学習と銘打って、自閉症についての基礎知識を学習した。一部(といっても3分の1くらい)の生徒は社会科選択授業ですでに障がいについてビデオ学習とかでいろいろと知ってはいるのだが、こうして「通常授業」の中でやるとまた違うだろうと考えた。

 もちろん、一番のねらいは「自閉症児Sとその父親であるわたしがこの街で暮らしていくことをアシストしろ(笑)」がテーマなのだが、こうして3年間いい関係を作れた彼らが、「自閉症」の人のことをすんなりと知り、少しでも「いい感情」を持っていてくれれば、この先どこかで出会う自閉圏の人たちにとって役に立てるかもしれないなあという願いがあった。

 彼らの中にも、発達障害がありそうな人がなきにしもあらずなので、そのあたりも考慮しながら、自分がそうだったんだとなった時も大丈夫ということで話したり、まわりへの人ができる協力なども話した。

 発達障害だったと推定される偉人たち(主にLDやアスペルガーだけど)の紹介では、まさに歴史上のビッグネームの勢揃い。海外ではレオナルド・ダ・ビンチ、ガリレオ・ガリレイ、エジソン、モーツァルト、ニュートン、アインシュタイン、日本史では織田信長に坂本龍馬、現代ではトム・クルーズにビル・ゲイツにさかなくん、そして勝手にわたしが認定する人たちとして黒柳徹子に長嶋茂雄に新庄剛志…社会科の先生からこう言われては「自閉症の人はすごい!(笑)」ってなってしまうか。

 大きな仕事を成し遂げるためには、その辺の空気なんか読んでいてはダメだ(爆)、KYな人を大切にしよう!と少しでも思ってくれると楽しいが…。

 もう1時間はよみうりテレビ製作の18年くらい前のビデオ。NNNドキュメントで深夜に30分間放送されたのをたまたま録っていて過去にも授業に使ったことはあるがかなり重たい内容のもの。しばらく使う機会がなくなっていたのだがこんなに時がたってから必要になってくるとは…。

 「沖縄戦・自決の島」という題名で、それを生き延びた人たちがその思いを語るドキュメント。想像力や感性が豊かなほどつらくなる内容。自決ということの悲惨さ、それに至る当時の教育、日本軍のあり方…。住民たちが語る「手榴弾での自決」には当然軍の関与が感じられる。手に入らなかったところではカミソリで自決。苦しんでいる人を校長や先生が撲殺していったなんて話まで出てきた。

 教科書から沖縄自決の話をなくそうという動きがあった現代だからこそ、見る価値があったと思う。

 学年末考査前の残りの1時間は、3年間の社会の授業を振り返ってのアンケートと作文。こういうのまでちゃんととりくんで書いてくれるからいいやつらだ(泣)。

 そして学年末考査後の1時間は、そのテストを今までの14回と同じく普通に返して普通に解説して、最後の授業を楽しみたいと思った。

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2009/03/08

新宿のおじさん 「ひとり言・・?(111297)」 [ 1年以上前をふりかえっての日記 ]
 先日の授業で、18年前くらいのテレビ放送(沖縄・自決の島)を見せた時のこと。

 民放だからCMがついている。18年前のCMだ。番組の冒頭だったのでそのまま見せた。公立学校でCMを見せるのが何かの法律に触れるかどうかまでは知らないが、公民の教科書に売れ筋商品の移り変わりとか載ってるからまあいいか…と。

 スズキ・セルボ(確か)を宣伝する「織田裕二」が若いこと!

 ちなみにこの時期の彼のテレビドラマ主演デビュー作(NHK制作「十九歳」)はこのI中がある地域でも撮影されていて、今も使っているI中職員室がたびたび「高校の職員室」という設定で出てきていたらしい。放送を見た先生が、「その辺りに三浦友和が座っていた」と話していたのを聞いたことがある。

 見てみたいけどビデオもDVDも未発売らしく、NHKアーカイヴスでの再放送が2003年にあったとかで、誰か録画してたらダビングさせて欲しい! 

 もうひとつは「新宿ヨドバシカメラ」

 まあるいみどりのやまのてせん~の例の歌だ。

 その時に映っていたのは、新宿のホコ天によくいたあの外国人?だ。ドラムとかアコーディオンとか笛とか同時に演奏する人。この記事を書きながらグーグル検索をするのだが出てこない。この方と違うけど同じ新宿の有名人で、虎の柄など派手な格好で自転車に乗って新聞配達をする人は写真がヒットしていまだ現役だとわかったのだが…。

 「一人で複数の楽器を演奏する」とかで検索すると、そういう人たちを「ワンマンバンド」ということがわかり、今ではストリートパフォーマンスの一分野になっているらしい。

 が、そう裕福に見えなかった当時のあのおじさんは、趣味の人だったのか、チンドン屋さんだったのか、ストリートパフォーマーだったのだろうか?

 生徒たちが反応していたのはそのおじさんよりも、「激安!」と次々に紹介される商品の方。

 ワープロ大特価!(ワープロソフトではなく本体) とか 一眼レフカメラ3万円!(もちろんデジタルではない)

 新品で今保管していたら、超プレミア商品としてとんでもない値段かもしれない。

 それにしても中学生の中ではすでにワープロが「見たことのないもの」になっているとは驚いた…。

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☆2009/03/23

おくりびと 「自分らしい生き方・お仕事(183387)」 [ 1年以上前をふりかえっての日記 ]
 「おくりびと」をついに見に行った。

 喪服を来て見に行った。

 モーニングショーに行こうと思っていたその日、午後からは、急に亡くなった教え子のお葬式となったからだ。

 バイク事故とかで今まで何度か学年の教え子に先立たれたことはあったが、直接担任だった子は初めて。中1・2と担任し、特に中2の時のクラスはその後も毎年集まってはバーベキューをやっているようなクラスなので、その彼も2年前に会っていた。

 仕事やバイトがうまくいかず、家にいることが多かったようだったので、昨年度は息子Sの付き添いの候補になったこともあった。

 まだ若いのに心臓が弱ったことから来る脳溢血で生涯を閉じた…。

 卒業後8年経っているから、もしその後のつきあいがなければ知らずにすんだかもしれず、その方が良かったのでは…とまで考えたが、こうして、集まった仲間が悲しみを分け合うことにきっと意味があったはず…と信じたい。

 そんな現実の方が重かったせいか、映画では泣きそびれた…が、「何かこの死を受け入れるためのヒント」がないかな…と思って観ていたので、火葬場のおじさんが「私は人生の門番だ。ここはみんなが通る門の中の1つだ。」(すみませんかなり適当な記憶)と言ったのがなんか心に響いた。

 「親より先に先に死んではいけない。順番守れ。」と担任クラスがあった頃は教室で何度か話した。事故だからしょうがない、病気だからしょうがない…とはやはり言えない。本当はしょうがないんだけど、お葬式で見る親の姿ってあまりにもつらい。

 20代の時に亡くなった友人Kの家には、彼が死ぬ前に買おうとしていた和服が届いて飾ってあった。注文を後からしたのか、注文済みをキャンセルしなかったのかはわからないが、着るべき人がいないその服を慈しむ親の思い…。

 30代の時に亡くなった友人Eの家に行った時、もうかなり月日が経っていたのに冷蔵庫に彼女の字で書いた「今週やることのメモ」みたいなのが貼ってあった。今にも用事を済ませて家に帰ってきそうなそのムード…そのだんなでもある友人や家族がそれを残しておいたその思い…。

 時間をかけて、その人を時々思いながら暮らしていく生活に慣れていくこと。それが自分の中にその人を生かしていくこと。そう思える大人になってきてもまだまだその度に狼狽する。

 40代の時に…1年前に、後輩でもあり友人でもあるMが亡くなったこと。今回の教え子の葬儀の最中に急にふっと「同じ一人の人の死」として受け入れられたような気がした。

 音楽仲間でありライバルでもあり…その後、学校関係でほぼ同業者となった。生まれた子が自閉スペクトラムの子だった。向こうの方が子が年上で先に苦労していた。

 うつ病も病気だけど、その関係での死の前には、誰もが「自分に何かできたはずでは…」と考えてしまう。でも実は何もできなかっただろう…と思いながらも、そのことから目をそらしてきた。

 すると余計に何かの拍子に、思い出しては、彼女のつらさを思い、悲しくなる…。

 でも、自分よりもっと友情も悲しさも深かった人が、たくさんいる。ある友人は、自分の使命感を見出したかのように、教員として発達障害のことを学んで、それを誰かに伝えようとしている。「亡くなった人を自分の中に生かす」ってこういうことなんだなと思う。

 自分の中に取り込みきれない「生」と「死」を感じながら、でもまだもう少し「ぼんやり」しながら、ゆっくり生きていきたい。昔は「太く短く」と思っていたけど、今は「長く、時々太く(笑)」生きていきたい。

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2009/03/31

マグカップ 「自分らしい生き方・お仕事(183387)」 [ 最近のことの日記 ]
 この3月で卒業したI中の3年生たち…とても愉快な連中だったが、特に変わった男子にもてていたわたし(笑)。

 キャラクター化が進み、技術の時間にひそかに製作されていたものが最後の授業で手渡された。

 見た瞬間、かなりのサプライズだった。


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